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みなさんは『PP加工』という言葉を聞いたことがありますか?
レレカで取り扱っている紙袋をはじめ、ポスターなどの印刷物を制作する際に選べる『オプション』なのですが、あまりそういった機会がない方には馴染みがない言葉かもしれません。
このPP加工というのは、ポリプロピレン加工を略した名称。PP貼りとも呼ばれます。
印刷用紙の表面を守るためのラミネート加工の1種で、印刷後の紙に接着剤を塗った上から薄い透明のPPフィルムを熱圧着させます。
さらに、コーティングとしての役割はもちろん、見栄えにも大きく関わってくるのです。
今回は、そんなPP加工の特徴と種類などをご紹介しようと思います。
コート紙で紙袋を作る場合は必ずといっていいほど、PP加工が施されています。
そもそもどうしてPP加工が必要なのか。それは大きく分けて2つ理由があります。
例えば、雨などで紙が濡れてしまうとインクが滲んでしまうこともあります。
また、乾いた状態であったとしても強くこするとインクが薄くなってしまうことも。
さらに、場合によっては衣服にインクが付いてしまう可能性まで。
もちろん、シンプルなワンポイント程度ならばコーティングを行わないこともあります。
ですが、ベタ塗りなどの印刷範囲が多い場合や4色フルカラーの場合など、インクを多用したデザインであればPP加工などでコーティングすることをおすすめしています。
なかでも、コート紙はこちらの理由でPP加工をしなくてはなりません。
多くの方がコート紙のことを「しっかりした紙」という印象を持たれているかと思いますが、実はコーティングを施していない状態だと非常に弱いです。
紙袋の耐久性について実験したコラムもありますので、そちらを参考にしてみてください。
詳しくはこちら
PP加工といっても、実は圧着するPPフィルムによってさまざまな種類があります。
ホログラムPPやエンボスPPといった特殊なフィルムがあります。
とはいえ、そのなかでもとくに多く使われているのが「グロスPP加工」と「マットPP加工」の2種類です。
写真を使っている場合や、カラフルなデザインを印刷する場合におすすめです。
紙袋なら、アパレルや化粧品(特に若者向けブランド)などのショッパーなどにこの加工が使われています。
また、展示会に出展した会社が配る紙袋にも。
グロスPP加工をするだけで、表面に艶が出るため、紙袋に高級感が出ます。
艶のあるグロスPP加工ほど派手さはなく、むしろ「品がある」雰囲気にしたいときにおすすめの加工です。
こちらもアパレルのショッパーなどに施されていますが、グロスPP加工よりも対象年齢が広いブランドが多い印象です。
また、結婚式場の引き出物袋でもよく用いられています。
控えめながら、上品な雰囲気が幅広い年齢層に好印象です。
印刷面を守り、強度を上げるだけでなく、紙の印象にまで影響するPP加工ですが、取り入れるにあたって注意すべき点があります。
それはPP加工による色の変化です。
PPフィルムを貼る前と貼ったあとでは色の見え方に多少ちがいが出ます。
ちなみに、グロスPPだとより鮮やかに。マットPPだと少し薄くなった印象に仕上がります。
ですので、いざ印刷をしてフィルムを上から重ねたときに「イメージと少し違った」という事態も考えられます。ただ、こればかりは作ってみるまでわからないので可能であればイメージする色味になるまで色校正を行うことをおすすめします。
とはいえ、ご予算の関係で何度も色校正をするのは難しいという方もいらっしゃるかと思います。
そういった方は、印刷に使う色をもとに加工を選んでみましょう。
あくまで目安ですが--。
と、分類できます。
ただ、それでもなおお持ちのデザインがどの加工をすべきかとお悩みの場合は…ぜひレレカまでご連絡ください!
専門のオペレーターがしっかりサポートします‼︎