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紙袋コラム記事

紙袋グコラム

紙袋の強度を実験してみた

紙袋はどれくらいの重さまで耐えることができるのでしょうか?

レレカではさまざまな用途で使われる紙袋製作のご依頼をいただきます。
アパレルならお客様に服を持ち帰ってもらうための紙袋。
企業の方からは展示会や説明会で配る冊子やパンフレットなどを入れるための紙袋。
なかには、陶器を入れるための紙袋を検討されているお客さまや、機械を入れるための紙袋まで。

たくさんの使いみちがある紙袋だからこそ、よく「紙袋の強度はどれくらいあるのか」というご質問をいただきます。
たしかに、荷物を持ち運んでいる最中に紙袋が破けて使えなくなってしまっては大変です。
今回は、そんな紙袋の強度についてお話したいと思います。

そもそも紙袋の強度は何で決まるのか?

同じ紙袋でも素材や形などによって強度が変わってくるため、レレカでは中に入れて持ち運ぶものに対応した仕様をご案内させていただいております。
とはいえ、紙袋の強度は一体何で決まるのでしょうか?
それには、大きく分けると2つの要素があります。

まずは紙の材質です。
紙袋に使用される紙材は主に「コート紙」や「クラフト紙」などですが、そこから厚みやコーティング加工の有無などにより種類は多岐に渡ります。
さて、ここを見た目や値段だけで選んでしまうと強度がない紙袋になってしまう可能性がありますし、だからといって強度を優先して選ぶと費用がかかるうえに、イメージしていた仕上がりにならないといった事態も考えられる、非常に判断が難しい部分です。

もう一点は補強用のオプションを使用することです。
例えば、袋の中を開くと底に紙の台紙が入っていることがあると思います。
この台紙のことを「底ボール」と呼びます。

紙袋は持ち上げると底に大きな負荷がかかります。
特に四角いものの角や尖ったものを入れると、負荷が一点に集まり非常に破れやすくなります。
そんなときに底ボールを敷いてあれば、分散されて破けにくくなります。

また、底と同様に持ち手も大きな負荷がかかるパーツです。
その負担を減らすため、開口部の折り返えされた紙の間には底ボールと同じような台紙が入っています。その台紙のことを「口ボール」といいます。

持ち手の工夫はほかにもあります。
持ち手になる紐を通すために穴を開ける場合は、「ハトメ」という金具(プラスチックの場合もあり)を取り付けることもできます。
ハトメは持ち手の取り付け部分をさらに強化できるため、特に重たい荷物を入れる場合に大変おすすめです。

このように補強をした紙袋は、実際どのくらいの重みに耐えられるのか!? 比較実験してみました!

紙袋の中に入れるものは?

まず初めに。

今回の実験で紙袋の中に入れる物をご紹介します!

1つ目は、レレカのパンフレットです。
レレカのサービスについてや、商品のラインナップ、今までに製作した実績などが載っています!
一冊ずつは重くありませんが、束になると結構な重量です。

実際に計ってみると…。
1冊が約79gです。
1束50枚で封をしているため、約3.95㎏もある!?

2つ目は、2リットルのペットボトルです。
もちろん、1本が約2㎏です。

最後に、500mlのペットボトルです。
ちなみに、容器込みの重さは1本525gです。

今回の実験では、この3つを使用していきます!

その1:コート紙

最初は、レレカで1番多くご注文をいただく「コート紙」を使用した紙袋で実験を行います!

コート紙は、塗工紙(とこうし)と呼ばれる種類の紙で、光沢があり、ツルツルとした手触りで、耐水性があります。
表面に塗料が塗られてあり、ポスターや雑誌の表紙などの印刷物にも使用されています。
紙袋の素材としては、比較的丈夫で、かつ高級感があるため、展示会用アパレルショップなどに選ばれています。
印刷がきれいに写るので、多色を使う場合や写真を印刷したいときはコート紙がおすすめです。

コート紙は通常PPという表面加工が施されています。
PP加工には「グロスPP」と「マットPP」と呼ばれるものがあります。

グロスPP加工は、印刷をした紙に特殊なフィルムを圧着させる加工で、表面に光沢がでます。
また、耐水性もアップ!

もう1つのマットPP加工は、その名の通りマットな仕上がりになる加工です。
表面が滑らかな、高級感のある紙袋に仕上がります。
PP加工は紙自体の強度を補強する効果もあるので、元から強度のあるコート紙の紙袋はさらに頑丈になります!

それでは、コート紙の強度を試してみましょう。

ワンポイントバッグの場合

まずは、レレカのオリジナル商品「ワンポイント紙袋」です!
紙袋を製作する際に最小ロットは500枚といわれることが多いなか、100~200枚の小ロットでもご依頼いただけるようにレレカが開発した商品です!
※500枚以下でも製作が可能な場合もありますが、どうしても一枚あたりの単価が上がってしまうケースが…。

ワンポイントバッグは既製品の紙袋に、ご注文を頂いてから印刷を行う商品です。
そのため、紙袋のサイズ・素材・持ち手は予め決まっております。
紙の素材はコート紙にマットPPの表面加工を施したもので、紙の厚みは一般的な157gです。
持ち手はアクリル繊維の丸紐を使用しております。
ワンポイントバッグはサイズが4種類ございますが、今回は1番大きなLサイズ(高さ310×幅420×マチ110㎜)で実験してみましょう!

まずはパンフレット2束。重さはおおよそ7.9㎏です。


男性スタッフが持ちあげてみたところ、問題ありませんでした!

肝心の紙袋も破けることはなく、問題なさそうです。

さらに2リットルのペットボトルを2本追加してみました。
総重量は11.9㎏です…!


それでも破れません。

ハンドル部分に少し負担がかかっているように見えますが、問題なさそうです!

ワンポイントバッグは短納期や小ロットをお求めのお客さまだけでなく、その高級感とデザイン性の高さからアパレルをはじめお店の方からもよくご依頼をいただきます。
もちろん、今回の実験結果を踏まえて、重たい商品を待ち運ぶための紙袋にもバッチリ!

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レレカの「ワンポイント紙袋」は、最短10営業日出荷の短納期かつ、100枚の小ロットからでもご注文いただけます。オリジナル紙袋の製作のご相談はぜひレレカまでお気軽にお問合せくださいませ!

ハンドルがハッピータックになったコート紙の紙袋の場合

使用した紙袋
素材:コート紙
厚み:157g
持ち手:ハッピータック

次は、持ち手にプラスチック製の「ハッピータック」を取り付けた紙袋です。

しっかりとした持ち手のため、安定感があります。

ちなみに、ハッピータックをはずすとこのようになっています。

ハッピータックの紙袋は頑丈なことと、そのスタイリッシュな見た目から展示会や学校説明会、営業マンが資料を持ち運ぶための袋としてよく使用されます。
開口部を閉じることができるので、資料などであれば中に入れてものの位置が安定します。
それでは、ハッピータックは一体どのくらいまで耐えられるのか? 実験してみましょう!

今回は高さ400×幅280×マチ80㎜の紙袋を使用しました!
ハッピータックの紙袋は、資料の持ち運び用として縦長の形状を希望されるお客さまが多いです。

まずはパンフレット1束と、500mlのペットボトル4本を袋に入れてみます。
総重量は約5.95㎏です。
紙袋が少し大きいせいか、厚みがないように感じ、少し不安です…。
持ち上げてみたところ、紙袋に異変は見られません。
上げ下げしても問題がなさそうです。

なかに入れる荷物を増やしてみましょう!
500mlのペットボトルを8本に増やしてみました。
ペットボトルが4本増えているので、総重量は7.95㎏。

紙袋がパンパンになってしまったので、中身を増やすのはストップしました。

紙袋を持ち上げてみたところ、特に問題はなさそうです。
更に強度を確かめるために、男性スタッフに左右へ振ってもらいました!

4~5回振ったところで、ハッピータックの取り付け部分が…。
口ボールもろとも破れています。
この仕様の紙袋が耐えられる重みは5~6㎏のようです。

その2:クラフト紙

ここからは、クラフト紙を使用した紙袋で実験を行いたいと思います!

クラフト紙とは、紙本来の風合いを活かした素材です。
パルプという植物繊維を原料としており、手触りはコート紙と比べて、少しザラザラしています。
強度があり、丈夫で破れないことが特徴で、重いものを梱包するときに使う包装紙にも採用されています。

レレカでは、「白色クラフト紙(晒クラフト紙)」と「茶色クラフト紙(未晒クラフト紙)」の2種類のクラフト紙を取り扱っております。
茶色のクラフト紙は、漂白することで白色のクラフト紙になります。
とはいえ、白色クラフト紙と聞いてもどんな紙なのかわかりにくいかもしれませんが、百貨店や和菓子屋で用意している紙袋に使われているといえば、何となくイメージできるのでは?

茶色のクラフト紙は、ハンバーガーショップや古着屋さんなどの袋によく見かけます。
ほか、エコなイメージを与えたい場合や、味のある紙袋をご希望の方には大変おすすめです。

クラフト紙でよく選ばれる厚みは120gです。
ただ、重いものを入れて持ち運ぶ場合は…少し不安になります。
そんなわけで、今回は120gの晒クラフト紙で強度を確かめてみましょう!

晒しクラフト紙の場合

使用した紙袋
素材:白色クラフト紙(晒クラフト紙)
厚み:120g
ハンドル:アクリル平紐
サイズ:高さ400×幅320×マチ115㎜

こちらは、ライフスタイルショップの紙袋です。
白色クラフト紙を使用しているので、清潔感のある印象を受けますね。
サイズは高さ400×幅320×マチ115㎜と、大きめの商品を入れるのにもピッタリな縦長サイズとなっております。
ほか、電気屋などでは小さめの家電製品を持ち運ぶため、カタログや資料を入れて持ち運ぶためなど、いろいろな用途で使えます。

こちらの紙袋ですが、底には底ボール、口折部分には口ボールが入っています。
強度を上げるためのハトメが付いているものと、ハトメを外したものの2パターンで実験してみました!

まずはハトメの付いている紙袋です。
パンフレット2束と500mlのペットボトル8本で入れてみました。

紙袋はパンパンです。総重量は約11.9㎏。
かなりの重量ですね。

見るからに重そうですが、底ボールのおかげで底面のたわみはあまりありません。持ち手の部分も問題なさそう。


次に、同じ紙袋でもハトメを外して、同じ量のパンフレットとペットボトルを入れてみました。
ハトメありの場合と同じく、底面のたわみはほぼありません。底ボールの重要性が分かります。
ただ…持ち上げてしばらくすると、持ち手が抜けてしまいました!

袋が破れたのではなく、紐の穴が負荷によって広がり、ハンドルが取れてしまったようです。


ハトメが重要であることがご理解いただけたかと思います。

持ち手がタックシールの茶色クラフト紙の紙袋の場合

使用した紙袋
素材:茶色クラフト紙(未晒クラフト紙)
厚み:120g
ハンドル:タックシール(タックホルダー)

今度は、茶色クラフト紙の紙袋で実験してみましょう。
今回も厚みは120gです。

今回は穴を開けて紐を通すタイプの持ち手ではありません!
こちらは「タックシール(タックホルダー)」と呼ばれる方法で取り付けています。

強力な粘着テープで内側に持ち手を取り付ける加工です。
タックシール(タックホルダー)を選ぶ理由としては、見た目をスマートにしたい場合などが挙げられます。
紙袋に穴をあけないため、デザインの邪魔になりません。

 

ただ、粘着テープで持ち手を貼っただけの紙袋がどこまで重みに耐えられるのか…。
白色クラフト紙の紙袋よりも少し小さい、高さ265×幅320×マチ80㎜のサイズで試してみました!
よくアパレルショップなどで用意されているサイズです。

パンフレット1束と、ペットボトル8本を入れてみました。
小さい紙袋なので中はパンパンです!
総重量は約7.95㎏と、先ほどよりは少し軽めですが、タックシール(タックホルダー)は耐えきれるのでしょうか?

紙袋を持ち上げ、軽く振ってみたり、振り回してみたり。
でも、紙袋は健在です!
時間が経つと粘着部分が剥がれてきましたが、タックシールは思った以上に強度があるようです。

 

ハンドルがOFJの片艶クラフト紙を使用した紙袋の場合

使用した紙袋
素材:片艶クラフト紙
厚み:120g
ハンドル:OFJ
サイズ:高さ450×幅320×マチ110㎜

次に使用した紙袋は、晒クラフト紙の片面にツヤがある「片艶クラフト紙」という種類です。

通常の晒クラフト紙は表面がざらざらとしているため、印刷が暗くなってしまいますが、片艶クラフト紙は比較的きれいに仕上がります。
同じ晒クラフト紙でも少し雰囲気を変えたいという場合にもおすすめです。
ハンドル部分は「OFJ」と呼ばれるものを選んでみました。
OFJとは、機械を使って口折した部分に切れ込みを入れて持ち手を挟み、接着します。

紐の持ち手は、結び目に中に入れたものが引っかかってしまうことや、紙袋を折りたたむときに結び目が邪魔になることがあります。
OFJは内側がフラットになっているため、そんな問題も回避できます。
機械を使って取り付けるOFJは、製作コストを抑えられるため、大量にご依頼いただく際に大変おすすめです。

 

電気屋で買い物をしたときにOFJの紙袋に商品を入れてもらうことが多いのでは?。
大きさや重さのある家電製品を入れたときに紙袋は破れてしまわないか、どれくらいまで耐えられるのか。
実験してみましょう!

 

今回の実験に使用したのは、高さ450×幅320×マチ110㎜と少し大きな、縦長の紙袋です。

パンフレット2束と、ペットボトル10本を入れると紙袋がいっぱいになりました。
総重量は約12.9㎏です。
車のタイヤ1本と同じくらいでしょうか? かなりずっしりとくる重さです…。
持ち上げてみると、男性でも重そうです。
上げ下げをしている分には破れません。

しかし、左右に何度も振り回してみると…。

持ち手が抜けてしまいました!
しかし、何度も左右に振り回すなど無茶な使い方をしない限りは、約12.9㎏のものを入れても問題なさそうです。
重いものも安心して持ち運べます。

 

ハンドルが紙三本の茶色クラフト紙の場合

使用した紙袋
素材:茶色クラフト紙(未晒クラフト紙)
ハンドル:紙三本
サイズ:高400×幅550×マチ120㎜

最後は、茶色クラフト紙で、持ち手は「紙三本」という三本の紙紐をねじったタイプの紙袋で実験してみました。

アクリル繊維の柔らかい布紐ではなく、固い握り心地の紐なので、重い荷物を入れたときに紐の穴が痛んでしまわないか心配なところです…。

ただし、こちらの紙袋にはハトメがついています。

なので、強気にパンフレットを4束(総重量約15.8㎏)を入れて持ち上げてみました。

破れません!

少しゆすっても問題なさそうです。

 

先の実験も踏まえて、ハトメがあると強度が上がることがわかりますね。
10㎏を越える荷物を入れる場合はハトメなどの工夫が必要です。

まとめ

今回は紙の素材や持ち手を変えるなどして、さまざまなパターンの紙袋の強度を試してみました。
その結果、どの仕様の紙袋も想像以上に耐久性があることがおわかりいただけたかと思います。
ですが、中に入れるものの形状や袋自体の大きさや経年劣化など、まだまだ検証しきれていない部分もあります。
あくまで参考程度にお考えください。

また、「今回ご紹介したものとはちがう仕様で作りたい」「別の仕様の強度もしりたい」といった場合は、中に入れるものを仰っていただければ、レレカの専任オペレーターが適切なご提案、またはしっかりご回答いたします。

気になること、相談したいことがありましたら、気軽にご連絡ください!

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