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紙袋印刷ブログ

PANTONE CoatedとUncoatedの違いを徹底解明 ~パントーン/パントンの使い方、同じ色番号での違い、近似色への変換など~

目次

※ご注意※
※WEB上やモニターで確認した色と実際の印刷色は必ず別物となります。
PANTONE Coated やPANTONE Uncoatedの写真を掲載しておりますが、画面上で見る色と実際のカラーチップの色は異なります。
色の選定の際は必ず、PANTONEのカラーブックの現物でご確認ください。
 
※本コラムでは、PANTONE Coated とPANTONE Uncoatedには色の差があることをご確認いただけるように写真を掲載しております。

そもそもPANTONE(パントン/パントーン)ってなに?~特色のカラーチップの使い方~


PANTONEは色見本帳の一種です。
本になっており、実際に印刷された色と、それに対して色の番号、色の名称が書かれています。

 

個々のカラーチップと呼ばれてるミシン目加工が入っているので、切り取って受け渡しできます。

例えば、印刷色を指定する時に「赤です。」ではなく、「PANTONE 185 Cです。」と伝えた上で、「PANTONE 185 C」のカラーチップを受け渡します。

 

すると、印刷工場がそのカラーチップに合わせたインクを調色し、印刷します。
「赤」と指定するより遥かに正確な指定が可能です!

 

※必ず、印刷会社と印刷工場、該当する商品がPANTONE指定に対応している必要があるので、ご注文前の確認(問い合わせ)がおすすめです。

こうして生まれたPANTONE(パントン/パントーン)の歴史と特色のカラーチップの使い方

使ってみると非常に便利な「PANTONE」のカラーブック。

なぜこのようなものが作られたのか……
答えはかなりシンプルのようで、デザイン担当者が、印刷担当者に対して、色の指示を曖昧にしないためだそうです。

例えば「弊社のコーポレートカラーは赤です。」と伝えても、どんな「赤」なのか、人によって想像する色は全く異なります。

ということは、デザイナーが「印刷色は赤です」と伝えて、印刷会社が印刷した「赤」が、デザイナーのイメージと違ってしまう……なんて事が起きてしまいます。
印刷物は刷ってしまえば、もう元に戻せません。
さらに、大量に印刷してしまった後では、「その赤じゃありません。もっとピンクっぽくて……」のようなやり取りをしても、収集がつきません。
そういった理由から、デザイナーが「赤」とだけ伝えた場合には、どんな色で仕上がるのか……印刷後の状態を予知する事は、ほぼ不可能なことなのです……。

 

そこで、PANTONEのカラーチップの登場です!
インクの色をカラーチップを見ながら、印刷工場が同じ色を調色して、色合わせをするのです。
このパントン・マッチング・システムは、1963年に誕生したそうです。

半世紀以上の歴史があり、今もなお、新色が出たり、特集を組んだ限定版が発売されたりなどの進化を続けています。

PANTONEのカラーチップにあるCとUの意味と違いとは?

  • 「C」は、Coated Paper(コーティングされた紙)のCの意味があり、つまりコート紙を表しています。高級感があり、コーティングされている分、汚れや水にもやや強い紙です。
  • 「U」は、Uncoated Paper(コーティングされていない紙)のUの意味があり、つまりコートしていない紙を表しています。日本では、上質紙と呼ばれる事が多いものです。メモ帳やコピー用紙のような優しい手触りの紙です。

PANTONEには、印刷物・グラフィック向けや、ファッション・インテリア向け、プラスティック・プロダクト向けなど、様々なガイドが用意されています。

その内、PANTONEの「フォーミュラガイド ソリッドチップス」の中には、「Coated(コーテッド)」と「Uncoated(アンコーテッド)」という2種類のガイドブックがあります。

 

2種類あるからには、使い分け方があります。
どちらも確認できるのに、全て「PANTONE Coated」だけで色を選定するのはもったいないのです!

 

▼実際に存在する色を並べて、「C」と「U」の違いを見てみましょう!
PANTONE 186 C
PANTONE 186 U

(同じ番号でも色差がありますね!この色差については、後々説明します。)
※モニターや写真で見る色合いは、実際のカラーチップと異なります。
必ず、WEB上ではなく、PANTONE公式のカラーブックよりご確認ください。

PANTONE Coated とPANTONE Uncoatedのカラーチップの使い分け

「フォーミュラガイド ソリッドチップス」には、PANTONE CoatedとPANTONE Uncoatedの2種類がありますが、弊社RERECA(レレカ)の紙袋の場合*1、2019年4月現在のところ下記の使い分けをしています*2

PANTONE Coated PANTONE Uncoated
コート紙
マットコート紙
カード紙など
晒クラフト紙(白色)
茶色クラフト紙

*1 PANTONEのご利用可否は、入稿先や商品などによって若干異なります。
*2 PANTONEには「フォーミュラガイド ソリッドチップス」のカラーブックにも、多数のカラーブックが存在しますが、弊社では「フォーミュラガイド ソリッドチップス」よりお選びいただいております。
また、一部商品ではご利用いただけない場合もあります。

PANTONE CoatedとUncoatedのカラーチップは色番号が同じでも色に違いがある!

さて、先程のPANTONE 186 CとPANTONE 186 Uを見比べてみます。
同じ番号を並べてみても……

同じ「186」という番号なのに、こんなにも色が違いました。
紙には、インクを吸収しやすい紙もあれば、インクが乗りにくい紙もあります。
そのため、同じインクを使用しても、用紙が異なれば、色の見え方が異なります。

 

▼色番号によっては、色差が少ないものもありますが……

 

▼色番号によっては、もっと差のある(ように見える)色もあります。

 

▼濃い色の方が差が大きいように見えなくもないですが、これはインクによって違うので、一概には言えません。

色番号で選ぶか?色見本から近似色で変換するか?PANTONE CoatedからPANTONE Uncoatedへの変換

先程の例より、もっと色が変わる場合を、もう1パターン例を挙げて確認をしてみましょう。
PANTONE 2766 C
PANTONE 2766 U

このような色では、同じ番号にも関わらず、色合いは大きく違っています。
そこで、よく起きる問題があります。

 

例えば、弊社(RERECA / レレカ)の場合は、白色の晒クラフト紙にPANTONEで印刷する場合、“Uncoated”でご入稿いただいています。
コーポレートカラーで「PANTONE 2766 C」とだけ指定されている場合、デザイン担当の方としては、Uncoatedより選ばないといけないのですが、「2766」という番号に従うか、似たような色を選び直すべきか……悩む……!
こういった話は、よくあるのです。
 

一旦、状況をまとめてみます。

ロゴデザイン等のレギュレーションが記載されているコーポレートカラーには、「PANTONE 2766 C」としか指定されていない。
しかし、今回は印刷色を“PANTONE Uncoated”に変更しないといけない。
以下のA、Bどちらの選択をすべきか。
A.純粋にレギュレーション通りのPANTONEの色番号に従って、「PANTONE 2766 C」を「PANTONE 2766 U」とする。
 
B.「PANTONE 2766 C」のカラーチップの近似色を「PANTONE Uncoated」のカラーチップの中から目視で決めて、置き換える。

 

今回は急いで説明してしまっているので、早速、正解の考え方ですが……
デザイン担当者や会社によって考え方には差があるようです。

 

PANTONE 2776 Cがコーポレートカラーということで、PANTONE 2776 Uをそのまま選択される方も大変多いですし、クライアントやエンド様、自分の上司などに確認を取った上で、近似色から再選定される方もいます。
どちらを選ぶ方もいるようです。

 

次に、それぞれの選択をした方のPANTONE CoatedからPANTONE Uncoatedの違いに対する考え方と、変換方法を確認してみましょう。

仕上がりの色を重視してPANTONE Coatedの“近似色”をPANTONE Uncoatedから選びたい場合の例(濃い紺/ネイビーの場合)

ポイント
この判断をする場合は、あくまでも「仕上がりの色」にこだわります。
ここで紹介するのは、仕上がった時の色が変わってしまうなら、色番号にこだわるよりも、
カラーチップの近似色から決めたい……そういう場合の変換方法の一例です。

さて、先程のPANTONE 2766 Cは、濃いネイビー系の色ですが、特にこの手の色は、Uncoatedにすると薄まってしまう傾向があるようです。

しかし、今回はなんとか、この色をUncoatedの近似色から選んでみましょう!

 

Uncoatedで濃いネイビーというのがそもそも難しいのですが、Uncoatedの中から“PANTONE 2766 C”のように出来るだけ濃いネイビーを選ぼうとすると、候補としては下記のような色になるとします。

PANTONE 281 U
PANTONE 282 U
PANTONE 2767 U

その中でも、今回はPANTONE 2766 Cに風合いも近い色に絞り込み、「PANTONE 2767 U」を選定してみました。
比較的ましになったとは言え、若干薄くなっていますね!

※色選定の一例であり、デザイン担当者により見解は大きく異なります。
※そもそも、色の番号を優先すべきとクライアントや上司の方が判断される場合もあると思いますので、最終的には指揮命令系統に従うべきですね!

あくまでもコーポレートカラーと同じPANTONEの“色番号”を選びたい場合

ポイント
この判断をする場合は、レギュレーション通りのPANTONEの「色番号の統一」に、ブランディングの価値を置きます。

この場合は単純に、
PANTONE 100 Cなら、PANTONE 100 U
PANTONE 101 Cなら、PANTONE 101 U
といった具合に、番号を変えず、Uncoatedの色に置き換えます。

まとめ

  • インクを吸収しやすい紙もあればインクが乗りにくい紙もあるので、同じインクを使用しても、用紙が異なれば、仕上がりの色は異なる。
  • そのため、PANTONE Coated とPANTONE Uncoatedでは、番号が同じでも色が異なる。
  • 仕上がりの色をより正しく知るためには、正しいカラーブックを見る必要がある。
  • PANTONE Coatedは、コート紙向け。
  • PANTONE Uncoatedは、上質紙向け。
  • PANTONE Coated からPANTONE Uncoatedに変更する場合は、番号に従う場合と、近似色を選定する場合がある。

いかがだったでしょうか。

 

印刷会社や印刷した商品に合わせて正しい色選びをすると、出来る限り似た色に仕上げる事ができるということが、PANTONEの特徴と便利さです!

 

印刷物である限り、どこまでいっても最終的な仕上がりには成り行きを含みますが、出来る限りイメージ通りに印刷が仕上がる事は、デザイン担当者の望みだと思います。

 

ぜひ、PANTONE Coated とPANTONE Uncoatedの違いを知り、使い分けてみてください。
そして、何よりも、色の選定が楽しくなりますように!