紙袋コラム記事
「ねえ、ちょっといい?」
「はい、何でしょう?」
「次の展示会で、サンプル配布用の紙袋が必要なんだけど、あなた作ってくれない?」
「えっ(いや自分の仕事もあるんですけど?)」
「時間も予算も足りないから、社内でどうにかするしかないの。適当でいいから」
「アッアッアッ」
「じゃ、お願いね。明後日までに作って」
「アアア────────────」
時間がない……予算もない……だからデザイナーは雇えない……しかし自分は少しだけIllustratorは触れるものの、デザイナーではない……故に技術もない……もちろんアイデアもない……。
でも紙袋の印刷データを入稿しなければならない!
そんな事態に陥ってしまったらどうしますか?
うるせー!俺には俺の仕事があるんだよォ!!
やってられっか──!!!
と社内を暴れまわるのも一興ですが、そんなことをしたら会社での評価が下がってしまいますよね。
最悪、周りから圧力をかけられ、自主退職という名のクビに追い込まれるかもしれません。
お賃金が出ないとご飯も食べられなくなってしまいますから、暴れまわるのを我慢して上司の指示のとおり何とか紙袋を作る、という方はきっと多いのではないでしょうか。
そんなあなたのために!
最小限の労力でそれっぽく見せる限界デザインアイデア集を作成しました!
それでは、ロゴデータをIllustratorで開いてください。
準備はいいですか?
とりあえずロゴを紙袋の上下左右から中央に置いてみましょう。
「もう一切余計な労力は使いたくない……」という方はこれでOKです。
中央配置できねえ! という方はこちらの記事をご覧ください。
上司がごちゃごちゃうるさかったら、マチをロゴと同じ色でべた塗りにしておきましょう。
より紙袋っぽくなったと思いませんか?
デザインを紙袋に対して大きめのサイズで配置したければ、上下左右から中央か、少し上くらいの配置がいいかと思います。
この場合は、すこし主張が強めになるようにロゴのサイズも大きめがいいでしょう。
この配置でロゴが小さいと、肩透かしのような印象を与えてしまいがちです。
逆に、主張は控えめにしたい場合は、ロゴのサイズを小さくして上の方か下の方に配置されるとよいでしょう。
下配置であれば右下、左下でもOKです。
右上、左上はバランスが取りづらくなるので、ここではあまりお勧めしません。
とりあえずロゴを四角で囲んでみましょう。囲みは文字よりも細いほうがおすすめです。
ロゴの太さと囲み線の太さが同じくらいになると、ロゴが目立たなくなります。
ちょっとだけ気が向いた方は2重にしてみてもいいと思います。
線の太さは変えたほうがデザインにメリハリが出ます。
少しエレガントな印象になります。筆記体の書体は特に相性ばっちりです。
ちょっと上品で格式高いイメージのロゴをお持ちの場合は、こんな枠はいかがでしょうか?
凝った感じが出ますよ。
上の2重枠の、外側の角を丸く欠けさせただけなのですが、手が込んでいるように見えます。
その他のバリエーションもご紹介いたします。
かわいくてポップなイメージです。
線の設定はこちらです。参考にどうぞ
ドットの大きさと間隔を変えることで、簡単にイメージも変わります。
ドットが大きいとポップでカジュアルになりますし(大きくしすぎはロゴが目立たなくなるので注意してください)、ドットが小さいと優しい感じになります。
囲んだところからの発展形ですね。
いわゆる鍵括弧の変形させたようなイメージです。
線を細くすると、スマートでかっこよく見えます。
なんだかおしゃれに見えます。
背景に色を敷きましょう。
2色でも配色で十分素敵な紙袋に見えてきますよ。
黄色と黒はよくある配色ですが、それだけ汎用性が高く、人気の組み合わせです。
黒と紫はクールでミステリアスに見えますね!
赤とグレーって、実は相性のいい組み合わせです。
こちらもクールですが、活発で格好いい印象です。
赤と白で、こちらも定番の組み合わせです。
紙の地の色が白い場合は、赤1色の印刷で対応可能です。
つまり2色印刷より安く仕上げられちゃいます。
青と白。
青のべたが目を引きますね。ちょっとドラ〇もんっぽい。
こちらも紙の地の色が白い場合は、1色印刷で対応できます。
黄色と青の組み合わせはカジュアルで元気な印象です。
明るめの色を組み合わせると洗練された雰囲気になります。
企業様のカラー、方向性にあった配色を選びましょう。
参考に、ほかの色の組み合わせもご紹介します。
気に入った色の組み合わせがあれば、使ってみてくださいね。
世の中、ロゴというものは横長のものが圧倒的に多いです。
これを90度回転させて縦にしてみましょう。
そして、これを紙袋の高さいっぱいに拡大して紙袋の右端か左端に配置します。
こういうの見たことある……! と思いませんか?
因みにロゴがかなり大きくなり、主張も強くなります。
「え、こんなのでいいの……? このアドバイス最低限っていうか最低にも届いていないのでは……? デザインとは……?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、予算も時間もないときに、奇をてらったものを作ってはいけません。
そんなことをしていいのは、予算も時間もデザイナーとしての技術も潤沢にある人間だけです。
もっと言うと、デザイナーでもないあなたが、そこまで気を使う必要はないのです。
紙袋を見た人が「え、なんだこれ、ロゴの位置のバランス悪っ!」とか「うわ、配色センス最低……」とか思われなければ十分なのです。
(そういう方面で会社を印象付けたいのでしたらアリかもしれませんが……よほど計算してやらないとハイリスクですし、そういう方はこの記事を読む必要はないです)
本当は、印刷用のデータはプロに頼むのが一番です。
ですが、それができないのであれば、「よほど変に見えないものを作る」ことができれば合格点、としておきましょう。
また、最後にロゴというものには著作権があります。
回転、色の変更を禁止されていたり、決められた余白(マージン)を取る必要があったりします。
そこのところだけは、きちんと確認しておく必要がありますので、ご注意くださいね。
「え、こんなのでいいの……? このアドバイス最低限っていうか最低にも届いていないのでは……? デザインとは……?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、予算も時間もないときに、奇をてらったものを作ってはいけません。
そんなことをしていいのは、予算も時間もデザイナーとしての技術も潤沢にある人間だけです。
もっと言うと、デザイナーでもないあなたが、そこまで気を使う必要はないのです。
紙袋を見た人が「え、なんだこれ、ロゴの位置のバランス悪っ!」とか「うわ、配色センス最低……」とか思われなければ十分なのです。
(そういう方面で会社を印象付けたいのでしたらアリかもしれませんが……よほど計算してやらないとハイリスクですし、そういう方はこの記事を読む必要はないです)
本当は、印刷用のデータはプロに頼むのが一番です。
ですが、それができないのであれば、「よほど変に見えないものを作る」ことができれば合格点、としておきましょう。
また、最後にロゴというものには著作権があります。
回転、色の変更を禁止されていたり、決められた余白(マージン)を取る必要があったりします。
そこのところだけは、きちんと確認しておく必要がありますので、ご注意くださいね。