紙袋コラム記事
さて、最初にご紹介いたしますのは、紙袋では珍しい持ち手が手穴タイプのものです。
なんだかポリ袋みたいですよね。
ポリ袋ではこちらの手穴は主流なのですが、紙袋ではあまり見ないのでないでしょうか?
実は、紙袋でも持ち手を手穴にすることができるんです!
こちらの実績はアクセサリー屋さんの商品をお入れになる袋ということで、黒の1色印刷にマットPP加工がされています。
PP加工とは、薄い透明のフィルムを紙の表面に貼ることで、強度を上げたり紙の色移りを防ぐための加工です。
これには通常、グロスタイプとマットタイプがあります。
マットタイプのPPフィルムは艶が抑えられており、落ち着いた高級感のある仕上がりになります。
逆にグロスタイプのPPフィルムは、艶があって発色がよく見えます。元気で華やかな印象仕上がります。
詳しくはこちらの画像をご覧ください。
紙袋の手穴というと、カジュアルな印象になりがちなのですが、こちらは印刷色とマットPP加工でうまく企業イメージと手穴の紙袋をマッチさせていらっしゃいます。
ちょっと珍しい仕上がりで、印象に残る素敵な紙袋ですね。
もちろん、印刷色を黒にせず他の色で印刷することもできます。
また、茶色クラフト紙を使用するとエコな雰囲気が出ます。
こちらの紙袋は実績紹介ページでも紹介しています。
こちらは熊本県の結婚式場の紙袋です。
一件普通の紙袋に見えるこちらの袋、何が違っているのでしょうか……?
ハンドルに隠された秘密とは……?
実は、紐が「一本通し」になっているのです!
通常、紙袋に紐をつけるときは正面は正面、裏面は裏面で別々に紐を取り付けます。
また、マチに紐穴はあけません(むしろマチに穴が開かないように気を付けます)。
ですが、こちらはマチ部分にも紐穴を開けて、一本の紐を紙袋を1周するように通して持ち手にしていらっしゃいます。
こうすることで、重さがより分散されるのだそう。
確かに、結婚式って引き出物で帰りの荷物が重くなりがちですよね。
また、いくら楽しい結婚式でも、着なれない服を着て参加するとどうしても疲れてしまいますから、このようは気遣いはうれしいものです。
さらに、こちらの紙袋にはもう一つ工夫があります。
それは、ロゴ部分が「浮き出し加工」になっていることです。
浮き出し加工、というのは、デザインの形に合わせて凹凸のある型を作成し、用紙を挟んで凹凸をつける加工です。
図で説明するとこのようになります。
こうすることで、ニュアンスが加わり、ただロゴを印刷するだけよりも印象深い紙袋ができあがります。
箔押しと一緒に浮き出し加工を入れる方も多く、いっそう豪華な仕上がりになります。
こちらの紙袋は実績紹介ページでも紹介しています。
次にご紹介するのは、持ち手が珍しい、紙バンドの紙袋です。
私もレレカに入社してから、このハンドルで紙袋を製作されるお客様には数名ほどしか巡り合っていません。
ではこの紙バンド、どのようなハンドルかというと、こんな感じです!
細いこよりを並べて接着しているんですね。
「ええ~! こよりをくっつけただけって、バラバラになったりしないの?!」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
こより同士はかなり強固に接着されており、爪で強めにむしってもバラバラになりませんでした! 毛ばだった様子もありません。
細いこよりがくっついている状態が、ストライプのようなニュアンスを出していて、紙袋の仕上がりを一段とセンス良く見せてくれるハンドルです。
幅も選べますので、イメージに合ったものをお選びくださいね。
ちなみにこの紙バンド使った紙袋の場合、口折(紙袋の口が内側に折り返してある部分のことです)がなく紙バンドをシールで貼り付けています。
因みに、裏技としてこんなこともできちゃいます。
なんと、ご希望の色を組み合わせられるのです!
これができたら、オリジナル性も抜群。
ただしオリジナル性が高い分、ロット数、納期、料金が必要ですので、その点をご了承いただいた上でお見積りをご依頼くださいませ(;・∀・)
こちらの紙袋は実績紹介ページでも紹介しています。
一件、なんの変哲もない黒の紙袋に見えますが、実はこちら、珍しい黒の用紙をご使用いただいております。
通常ですとこういったデザインのものは、白い紙に黒インクでベタ印刷をして黒い紙袋にすることが多いのですが、こちらの袋は用紙自体が黒いので、紙袋の内側も黒になっています。
中まで色が統一されている紙袋は隙のない印象があります。
ブログだと現物をお見せできないのが残念です。
やっぱり中身まで計算されている紙袋って、迫力があるんですよ……!
黒でシックな印象を与えつつも、紙質がクラフト紙なのでどこか温かみのある仕上がりになっています。
とても粋な紙袋ですね。
また、ロゴは金の箔押しになっているため、クラフト系の用紙の素朴さとうまく調和し、奥ゆかしい高級感を漂わせています。
この箔押しで紙袋にメリハリがついて、ぐっと全体を締めてくれています。
もし、「さすがに用紙までしていするほど予算がない……」という場合は、クラフト紙に黒べたでの印刷で、似たような仕上がりにすることはできます。
この場合、袋の内側は黒くなりませんのでご注意くださいね。
こちらの紙袋は実績紹介ページでも紹介しています。
さてさて、個性的な紙袋を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
用紙や持ち手、加工……すべてにこだわることは無理でも、ひとつ「これ!」と決めて、作りたい紙袋のコンセプトにあわせて選んでみてください。
紙袋の仕上がりがグッと変わりますよ♪
さてさて、個性的な紙袋を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
用紙や持ち手、加工……すべてにこだわることは無理でも、ひとつ「これ!」と決めて、作りたい紙袋のコンセプトにあわせて選んでみてください。
紙袋の仕上がりがグッと変わりますよ♪