紙袋印刷ブログ

知っているようで知らない解像度の話

  • :2019年10月01日

始まりは、印刷会社からの電話

~「解像度って何やねん!!!!!!!」と思っている全ての方へ~
 
プルルルルルルルル
 
ガチャ
 
「はい」
 
『もしもし、私○○印刷のものですが』
 
「ああ、お世話になってます」
 
『ご入稿いただいたポリ袋のデータですが、解像度が低いです。差し替えのデータをお送りいただけますか?』
 
「(かいぞう……? まあええや適当に返事しとこ)わかりました! とりあえずデータ送りなおしますね」
 
節子それあかんやつや!!!!!!!!!
 
うん、印刷初めてだったりするとわからんよね解像度!
わかる! よくある!!
 
でも適当に返事したらあかんのや!!!!!!!
 
どうも皆様、こんにちは。
今回は少し趣向を変えて、テンション高めの導入で記事を作成してみましたがいかがでしょうか(どうか炎上しませんように)。
 
この記事をご覧の方は、「解像度 とは」とか「解像度 低い」といったワードで検索してこの記事にたどり着かれた方が多いのではないでしょうか。
ということは、印刷屋さんとか代理店さんとかデザイナーさんと、上のようなやり取りした経験がおありのことと思います。
 
ここで解像度が何なのかということを確認しないままデータを送り続けると、上記のやり取りが2回3回4回と繰り返され、最終的には「もう印刷辞めておきます……」といった事態になることも考えられます。
そうならないよう、解像度についてできるだけわかりやすく、最低限抑えていただきたいポイントをお伝えしていきたいと思いますので、ぜひ最後までお読みくださいませ。

目次

「解像度」とは

解像度とは「画像の粗さを示す数値」です。
単位は、「dpi」もしくは「ppi」で、データを作成する上ではほぼ同じと思っていただいて大丈夫です。
(ほかにもlpiという単位があるとか、dpiとppiは本当は違うとかあるのですが、この記事では割愛します!)
 
さて、「dpi」と「ppi」ですが、それぞれ「dots per inch(ドット パー インチ)」「pixels per inch(ピクセル パー インチ)」の略です。
これは1インチの長さにドットやピクセルがいくつ入っているか、を表しています。
(平方インチではありませんので注意)
 
例えば、10dpiならこのようになります。

1インチの範囲の中を10個に分割しています。
 
では、50dpiではどうでしょうか。

1インチの範囲を50個に分割しています。
 
当然、細かく分割してある方がより詳細な画像になります。

Wikipedia(最終閲覧日:2019年05月16日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/解像度
 
解像度は高くなるほどデータは重くなります。
 
印刷物は一般的に

  • フルカラー印刷の場合:300~400dpi
  • モノクロ印刷の場合:600dpi~1200dpi

の解像度が必要だと言われています。
※弊社の商品は、商品ごとに必要な解像度が違いますのでご注意くださいませ!
 
因みに、パソコンのディスプレイは72dpiか96dpiが多いです。
なので、ホームページに使用されている画像も、だいたい72dpi~96dpiで作成されていることが多いです。
はい、ここでピンと来た方いらっしゃいますね?
 
そうです!
ホームページのパーツとして使用されている画像は、印刷には適さないのです!!
 
例えば、ホームページの左上に掲載されている会社のロゴや、トップページに掲載されているおしゃれな画像やイラストといったものは、右クリックで「画像を保存」しても、印刷データを入手したことにはなりません。ご注意くださいね。
 
逆に、解像度が350dpi程度あればよい印刷物のデータに、解像度1200dpiの画像を使用すると無駄にデータが重くなります。
あまりにも解像度が高いとデータが重すぎて、マシンによっては動作が止まったり、ソフトが落ちることもあります。
ですから、印刷データを作成する際は、画像を適切な解像度に調整するということも大切な作業の一つです。

「解像度が低い」とは

印刷物において「解像度が低い」ということは、仕上がりが粗くなるということです。
街中の看板やポスターに、画像や文字がガビガビで、ふちがガタガタしているものを見かけたことはありませんか?
あれが、解像度が低いままで印刷されている状態です。
ああいった印刷物や看板なんかを見かけると

ガッビガビやないか……!
 
と思いませんか?
 
いや海とか心とかの前にお前が(画質的に)きれいになれよ!!!
説得力ないわ!!!!!
 
ってなりますよね?
見栄えもよくないですし、何となく適当に印刷用のデータを作った感がありませんか?
もしくは、「適当に作った」とまでは感じられなくても、「せっかく作ったのに残念な仕上がりだなあ」と感じませんか?
何より説得力がありません。
このように、たとえきちんと作成したデータでも、画像が粗いと印刷物の質は落ちてしまうのです。
つまり、「解像度が低い」ということは「仕上がりが粗くなる」=「印刷物の質を落とす」という結果に繋がりかねません。
せっかく印刷所でお金をかけて印刷をするのに、質が悪いものを製作するのはもったいないことです。

解像度の確認方法

じゃあ解像度の確認ってどうしたらいいんだ?と思われた方に、いくつか解像度の確認方法をご紹介していきます。

①Photoshopで確認
メニュー→画像解像度

jpg、png、gif、tiff、eps、psdの形式すべて確認できます。
Photoshopの入ってるパソコンでご確認くださいね。
②Windowsで確認
画像のアイコンを右クリック→プロパティ→詳細

jpg、png、gif、tiff、eps、psdのうち、jpg、tiffのみこの方法で確認できました。
③Macで確認
画像をプレビューで開いて、ツールから「サイズを調整」を選択

jpg、png、gif、tiff、eps、psdのうち、jpg、png、gif、tiff、psdのみこの方法で確認できました。
④webサービスで確認
私が便利だな、と思ったサービスは「スタンド看板専門店 Sign mall」様のサービスです。
なんとこちら、画像の解像度の他に画像のサイズを変えたときに、解像度がいくつになるか、という計算結果も表示してくれる優れモノなんです。
確認方法も、データをアップロードするだけなのでとても簡単です。
 
スタンド看板専門店 Sign mall
https://display-sign-stand.com/image_resolution_checker/
 
※jpg、png、gifのみご確認いただけます。
※画像によっては、縮小された場合の解像度が表示されることがあります。
※webサービスのご利用にあたっては、お客様ご自身の責任の下行ってください。

解像度を上げることはできるの?

「解像度ってそんなに重要なの?だったら上げればいいだけじゃない」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
その通りです。
 
ではまず、解像度を上げる一つ目の方法を紹介しますね。
それは「Photoshopで画像を縮小する」ことです。
先ほどPhotoshopで解像度を確認したときと同じように、メニューから画像解像度を選択してください。
ここで「再サンプル」にチェックを入れない状態で、解像度のところに希望の数値を入力します。

このやり方ですと、画像のサイズ(縦と横の長さ)が小さくなります。
Photoshopのようにサイズと解像度を調整できるソフトも同じように解像度を上げることができる場合が多いです。
 
「え、でも縮小しないんで使いたいんだけど?」という方もいらっしゃると思います。
そういった方々のために、もう一つ解像度を上げる方法をご紹介……
 
できません。
 
そうです。
 
画像を縮小せずに解像度を上げることはできないのです!!!
 
正確に言うと、「数値は上げることができるか、実質的には解像度が上がったことにはならない」ということになります。
一応、先ほどのやり方で今度は「再サンプル」にチェックを入れて解像度の数値を変更すれば、解像度を上げることは可能です。

ですが、解像度を上げて拡大して見てみると、このような状態になります。

解像度を上げると、確かにイラストのかくかくしたふちの部分は軽減されるのですが、代わりにぼんやりしたふちや、色が濃くなってしまっている部分については印刷に反映されてしまいます。
ですから、元の画像からイメージしていた仕上がりと違うものができてしまうことになります。
 
※解像度を上げる際に「ディテールを保持する」ことによって、若干ましな仕上がりにすることもできますが……あくまで「まし」という程度とお考え下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
以上が印刷にあたって、解像度のことについて最低限知っておいたほうがいい(と私が思っている)ことです。
正直「めんどくせ( ゚д゚) 、ペッ」と思われた方もいらっしゃると思います。
そうなんですよ、印刷用のデータを揃えるのって面倒臭いんです。
でも、ここに書いてあることを知らないまま、印刷会社にデータを渡してしまったら……
そのあとに待っているのは、解像度を理解するより面倒なやりとりです。
 
もしこれがお仕事だったらどうでしょうか?
印刷に使用できるデータを探している間に、納期に間に合わなくなってしまうことだってあるかもしれません。
だから、解像度のこと、ひいては印刷に関わることというのは事前にしっかり調べて、準備しておかなければならないんですね。
 
とは言え専門的なことも多いので、印刷関係、デザイン関係のお仕事でもされていない限りは、調べてもなかなかピンとくることも少ないもの。
そういったときはぜひ気軽にお問い合わせくださいね。


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