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紙袋コラム記事

印刷の専門用語を英語でどう言う?DTP用語の英訳解説

印刷の専門用語を英語でどう言う?DTP用語の英訳解説

はじめに

皆さん、こんにちは!
突然ですが、英語、話せますか?
なんて聞かれると、私は「ウッ(;・∀・)」という顔をしてしまいます……。
ただ、印刷関係のお仕事をしていると、たまーに、「この用語って英語でなんて言うの?」という場面に出くわすことがあるんですよね……。

 

そうなると急いでネットで調べて、営業さんやお客様にお伝えして……なんてことになるんですが、何せ印刷に関係する言葉は日本語でも専門用語、英語でも専門用語ですから、調べるのにもコツがいることもしばしば。
印刷全般でよく使う、「塗り足し」や「トンボ」なんかはまだ調べられても、「口折」「手穴」になってくると、そう簡単には出てきません。

 

今回は日常会話では使わない印刷用語を英語でどう表現されているかについてご紹介したいと思います。
日本語の印刷用語についてはこちらで解説していますので、こちらもぜひあわせてご覧ください!

 

※できるだけ正確な表現や、英語話者に伝わりやすい表現を調べましたが、もし間違いなどございましたら、こっそり教えていただけますと幸いです。
※英語表現がいくつかあるものは、Wikipediaで調べやすそうな表現を採用しています。
※カタカナ読みは私の独断でつけております。いろいろなご意見もあるかと思いますが、ご容赦ください。

 

この記事の目次

印刷編

では最初に印刷業界でよく使われる印刷用語についてご紹介します!

 

【印刷】……printing(プリンティング)
”print”だと「印刷する」という動詞ですので、「印刷」の場合は”printing”です。

 

【版】……printing plate(プリンティング プレィト)
インクを紙や、ポリ袋の生地、布に転写するための用具。
版についてイメージが湧きづらい方はこちらをご覧ください。

 

【オフセット印刷】……offset printing(オフセット プリンティング)
印刷方式の一種。
弊社では、紙袋や、OPPポリ袋の印刷がオフセット印刷になることが多いです。

 

【グラビア印刷】……gravure printing(グラヴュア プリンティング)
印刷方式の一種。
弊社では、主にポリ袋の印刷がこの印刷方式です。
発音が非常に難しい! ぜひこちらでチェックしてみてください。

 

【シルクスクリーン印刷】……silk screen printing(スィルク スクリーン プリンティング)
印刷方式の一種。
弊社では、ワンポイント紙袋エコクラフト、ワンポイントポリ袋、ワンポイントを含めた不織布バッグ、トートバッグなど布物への印刷はシルクスクリーン印刷です。
シルクスクリーン印刷についてはこちらで詳しく解説しています。

 

【1色印刷】……single color printing(シングゥ カラー プリンティング)
インク1色のみでの印刷のこと。

 

【2色印刷】……two color printing(トゥー カラー プリンティング)
インク2色での印刷のこと。3色印刷なら“three color printing”ですね。

 

【多色印刷】……multicolor printing(モゥルティカラー プリンティング)
2色以上での印刷のことをまとめてこう呼びます。

 

【フルカラー印刷】……full color printing(フル カラー プリンティング)
4色フルカラー印刷のこと。

 

【モノクロ印刷】……monochrome printing(モニクローム プリンティング)
白黒印刷のこと。

 

【特色】……spot color(スポット カラー)
CMYKのかけ合わせでは表現できない色を表現するために調合(調色)されたインクのこと。

 

【CMYK】……CMYK(シーエムワイケー)
C(シアン)、マゼンタ(M)、Y(イエロー)、ブラック(K)の4色の掛け合わせ(混色)によって色を表現するカラーモデル。
フルカラー印刷のことを「4色フルカラー印刷」とも言いますが、「4」色はこのシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのことです。

 

【RGB】……RGB(アールジービー)
レッド(Red)、グリーン(Green)、ブルー(Blue)の3色の混色によって色を表現するカラーモデル。ディスプレイやモニターはRGBカラーで表現されています。
CMYKより色の表現の幅が広いので、RGBカラーモードで印刷用のデータを作ると、印刷時に色がくすんで仕上がることがあります。

 

【グレースケール】……gray scale(グレィスケール)
白(K0%)から黒(K100%)までの色の濃淡(つまり、白、グレー、黒)で表現されるカラーモード。

 

【ベタ】……solid(ソリッド)
濃度100%、もしくは100%どうしのインクのかけ合わせで、隙間なく塗りつぶしてあること。……なのですが、濃度が100%でなくても、隙間(白抜き)があっても、人や場合によって「ベタ」と表現することもあります。
また、印刷会社によって「刷する面積の何割かが、塗りつぶしになっているとベタ」という定義があったりします。
この「何割か」というのは各会社によって違いますので、ご注意ください(逆にベタが何割か、というところを気にしない会社もあります)。
“solid”自体は形容詞で「固体」「濃い」「中身のある」というな意味があります。

 

【網点】……halftone(ハーフトーン)
小さなドット(網点)で色を表現することで、色の濃淡を表現することができます。
また、違う色をドットでかけ合わせると別の色に見せることができます。
例)

 

【トンボ/トリムマーク】…… trim marks(トリム マークス)、register marks(レジスター マークス)、crop marks(クロップ マークス)
印刷物を裁断する位置を示すマークのこと。
一般的には日本語では「トンボ」と言い「トリムマーク」はIllustratorやIndesignなどの特定のソフトウェア内での呼び方です。
だいたいどちらでも通じますので、神経質に使い分けなくても問題ない場合が多いです(中には綿密に使い分けている印刷関係者さん、デザイナーさんもいらっしゃると思いますが……)。

また、図のような2重のトンボは日本式のトンボですので、特に“J marks”、“tombo”と呼ぶこともあるようです。

※厳密に言うと、“register marks”は十字線や丸に十字線の表と裏の見当をあわせるもの、“crop marks”は1重の角に置かれているカットラインをあらわすものを指すようです。

 

【塗り足し】……bleed(ブリード)
印刷された紙などを裁断する際、カットラインから裁断がずれてもいいように、裁断位置より外側にデザインを延ばした部分のこと。
もともと”bleed”は「出血する、にじむ」といった意味があります。”blood”の動詞形ですね。

 

【解像度】……resolution(レゾリュ―ション)
ビットマップ画像において画素の密度を示す数値。
簡単に言うと、画像の粗さ(精密さ)を示す数値のことです。
カラー印刷では350ppi前後、モノクロ印刷では600~1200dpi前後の解像度が必要と言われています。ちなみにWEBサイトに使用されている画像は72~96ppi程度のものが多いので、印刷には向きませんよ!
素材サイト以外のネット上で拾った画像を使用しないよう注意してくださいね。
一般的に、”resolution”は「決意」「決心」「解決」という意味の単語ですが、この他に「分析」という意味もあります。

 

【ノセ/オーバープリント】……overprint(オーヴァー プリント)
先に印刷した部分に、別の版のインキを重ねること。
データでノセになっていなくても、印刷時にK100%の部分を、ノセになるよう処理をかける印刷会社さんもありますので、ご注意ください。

 

【ヌキ/ノックアウト】……knockout(ノックアウト)
先に印刷した部分をよけて次の版を印刷すること。

 

【版下】……art work(アート ワーク)、block copy(ブロック コピー) 
本来印刷において、版下とは「印刷工程の中で刷版の直接の原稿となるもの」ですが、単純に原稿、データ原稿自体を版下、と呼ぶこともあるようです。
“art work”は広義の「(芸術や工芸などの)作品」という意味です。

 

【校正】……proof reading(プルーフ リーディング)
「校正」とは作成された原稿に対して、内容や色、校正、文言について確認し、修正をいれることです。

 

【校了】……finishing proofreading(フィニッシング プルーフリーディング)、okay proof(オーケィ プルーフ)
校正に対してOKを出すことを「校了」と言います。
実際使うときは“finishing proofreading”と名詞で使うのではなく、“I finished proof reading. ”(校正を終えました)のようになると自然な英語になりそうです。

 

【DTP】……Desktop Publishing(デスクトップ パブリッシング)
直訳すると「卓上出版」。原稿作成から印刷までの工程をパソコン一つで行うこと。パソコンが登場する以前は、原稿作成、版下の割り付け、印刷などは分担して行っていました。
現在では、単にデータを作成することもDTPと呼ぶことがあり(まさに弊社がそうです)、やはりこれも、意味、定義が曖昧になりつつある言葉です。

Illustrator編

続きましてはIllustrator編です!
ここは主要な(基本的な)ツールや機能の英語版について記載いたします。
というか全部載せてしまうときりがないので、独断で弊社のデータ担当がよく使っているものです!(開き直り)

バージョンが変わるとツールや機能の名称が変わることがありますので、今お持ちのIllustratorとは一致しないものもあるかもしれません。
恐れ入りますが、ご了承くださいませm(__)m

● 基本用語 ●

【塗り】……Fill(フィル)

【線】……Stroke(ストローク)

【パス】……Path(パス)

【ポイント】……Point(ポイント)

【端点】……Endpoint(エンドポイント)

【アンカーポイント】……Anchor point(アンカーポイント)

【セグメント】……Segment(セグメント)

【ハンドル】……Handles(ハンドル)

【カンバス】……Canvas(カンバス)

【アートボード】……Artboard(アートボード)

【レイヤー】……Layer(レイヤー)

【パネル】…… Panel(パネル)

【オブジェクト】……Objects(オブジェクツ)

● ツール ●

【選択ツール】……Selection Tool(セレクション ツール)

【ダイレクト選択ツール】……Direct Selection Tool(ダイレクト セレクション ツール)

【グループ選択ツール】……Group Selection Tool(グループ セレクション ツール)

【ペンツール】……Pen Tool(ペン ツール)

【曲線ツール】……Curvature Tool(カーヴァチュア ツール)

【アンカーポイントの追加ツール】……Add Anchor Point Tool(アド アンカー ポイント ツール)

【アンカーポイントの削除ツール】……Delete Anchor Point Tool(デリート アンカー ポイント ツール)

【アンカーポイントツール 】……Anchor Point Tool(アンカー ポイント ツール)

【文字ツール】……Type Tool(タイプ ツール)

【文字 (縦) ツール】……Vertical Type Tool(ヴァーティカル タイプ ツール)

【回転ツール】……Rotate Tool(ロテイト ツール)

【リフレクトツール】……Reflect Too(リフレクト ツール)

【拡大・縮小ツール】……Scale Tool(スケィル ツール)

【シアーツール】……Shear Tool(シアー ツール)

【消しゴムツール】……Eraser Tool(イレイザー ツール)

● パネル ●

【カラー】……Color(カラー)

【スウォッチ】……Swatches(スウォッチズ)

【グラデーション】……Gradient(グラディエント)

【リンク】……Links(リンク)

【変形】……Transform(トランスフォーム)

【整列】……Align(アライン)

【パスファインダー】……Pathfinder(パスファインダー)

【書式】……Type(タイプ)

【透明】……Transparency(トランスパランスィー)

【アピアランス】……Appearance(アピアランス)

紙袋編

さて、ここからは商材編です!
今回は独特の名前のパーツが多い紙袋を紹介していきます!
紙袋のパーツは独特なので、図と照らし合わせてご確認くださいね!

【高さ】……height(ハイト)

 

【幅】……wide(ワイド)

 

【マチ】……depth(デプス)
奥行の場合も“depth”を使用します。
引き出しやカラーボックスみたいな形のものの奥行きのことです。
ほかに“gusset(ガゼット)”という言葉もありますが、不織布を含めた布や皮のバッグのマチや、洋服の脇下や手袋の三角形のあて布を指すようです。

 

【底】……bottom(ボトム)

 

【ハンドル】……handle(ハンドル)
持ち手あるいは持ち手の紐のことですね。
弊社で主に取り扱いのある紙袋用のハンドルはこちらです。ハンドルを工夫することで紙袋の雰囲気も違ってきます。

 

【口折(くちおり)】……folded back surface of the top of a paper back
(フォルディド バック サーフェス オブ ザ トップ オブ ア ペーパー バッグ)

「口折」とはハンドル(持ち手)付きの紙袋の、中に折り返してある部分のことです(下の画像の赤い部分)。
口折に対する訳語が見つからなかったので、「紙袋の上部の折り返した面」としました。多分何となくは通じるはず! です! 多分!!(そして状況に応じて“a paper back”は“the paper back”になったりします……)
この折り返しの間にボール紙を挟んで強度を上げることができます。
ただし、持ち手付きでも、口折がない紙袋もあります。

【手穴】……handhole(ハンドホール)
紙袋に限らず、手をかけるための穴全般のことに使用できます。
“hand carrying hole”(ハンド キャリィング ホール)でもよさそうですね。
弊社では、紐穴を開けて紐を通すタイプの紙袋の作成が多いですが、もちろん手穴のある紙袋も作成できますよ!

まとめ

まだまだ他にも印刷に関係する言葉はたくさんありますが、今回は弊社でお客様とのやりとりの中でよく使用するもの、弊社のサイトに掲載されているものを中心にまとめました。
どうですか? 知っている単語はありましたか?
はたまた、「知らなかった! 勉強になった!」となっていただけましたでしょうか?
少しでも皆さんのお役に立てましたら幸いです。