茶色クラフト紙は別名で未晒クラフト紙とも呼ばれています。
見た目は、その名の通り茶色い紙素材でスターバックスや、マクドナルドの紙袋としておなじみの素材です。
こちらページでは茶色クラフト紙の原料から、よくある使用用途やオススメの紐や、オプションの組み合わせをご紹介したいと思います。
茶色クラフト紙とは
茶色クラフト紙は、紙袋の他にも身近なものですと米袋や梱包紙にも利用されています。
ちなみに、茶封筒やクロフト封筒も茶色いですがこちらは半晒クラフト紙で少し黄色っぽい紙になりますので若干異なります。
封筒の場合は、紙素材が茶色いと宛名などを書いた際に視認性が悪くなってしまうためあまり茶色クラフト紙ではなく少し明るい半晒クラフト紙が利用されています。
晒クラフト紙と同じく表面は紙の風合いが残っており、少しざらっとしたナチュラルな手触りです。
茶色クラフト紙も繊維が長く、紙袋に使用する紙としても優れています。一般的に使われる厚みは120gですが大きな紙袋や高級感を出したいときは、厚手の150gを使用することもあります。
木材から作られたクラフトパルプを紙にしたものを指します。
木材を粉々にし、薬品を加えたり熱処理をしたものがクラフトパルプになります。
パルプとは植物の繊維から得た、紙や人絹の原料のことを言います。 パルプには他にもダンボールや古雑誌などの古紙からパルプを作るものや、木以外からもパルプは作られます。
クラフトパルプは木そのものの色が残るため茶色(未晒)クラフト紙が出来上がります。
パルプにする前の工程で漂白をすると白いパルプが出来上がり、これを紙にしたものが晒クラフト紙です。ただ、漂白をすることで強度は下がります。
※衣類などで漂白剤につけ過ぎるとボロボロになるのと同じです。
茶色クラフト紙のメリット
茶色クラフト紙が他の紙と比べて優れているところが2つございます!
- コート紙よりも晒クラフト紙よりもコスト的に安く作ることが可能です
またコスト的に安く抑えたいという方もお選びいただくため、印刷は1色印刷希望の方が多いです。 - ナチュラルな素材なので色味や風合いが優しく可愛らしい感じに仕上がります。
茶色クラフトの紙袋を好んで使用されるのは雑貨屋さんやナチュラル素材のアパレルショップ、お菓子屋さんなどの飲食店様です。
スターバックスみたいな紙袋を作りたいとご相談いただくことが多いですね。
コスト的に安く抑えたいという方もお選びいただくため、印刷は1色印刷希望の方が多いです。
茶色クラフト紙のデメリット
茶色クラフトのデメリットは晒クラフトとおなじになります。3つご紹介いたしましょう!
- コート紙と比べて雨に弱い!!
茶色クラフト紙の基本的な厚みが120gとコート紙よりも少し薄手です。 茶色クラフト紙はナチュラルな素材感を生かしたいという希望からPP加工を表面に行わないことが一般的です。
そのため雨に当たると一気に紙袋が弱くなってしまい、端から破れてしまいます。 - 紙の厚みが120gとコート紙よりも少し薄手!!
また一般的に出回っている厚みが、120gと少し薄手なので大きな紙袋を作りたいときは少し紙が薄く感じるかもしれません。
もちろん、120g以外にも厚みをご用意しております。もし、大きめに作りたい場合や入れるものの重量が思い場合にはオペレーターまで一度ご相談ください。 - 茶色クラフト紙は、紙自体が茶色いので印刷色が紙色の影響を受けることがあります。
明るい色などは特に影響を受けやすくなってしまうため、注意が必要です。逆に印刷色を濃い黒色や緑などにすると紙色の影響を受けにくくなリます。
ただ、茶色クラフト紙ならではの味わいがいいというお客様も多くいらっしゃいますのであえて明るい印刷色を選ばれることもあります。 印刷色が紙色の影響を受けることを踏まえ、お店やブランドのイメージに合わせて紙袋の素材をお選びいただければと思います。
可愛くて安い!茶色クラフト紙の需要と活用例
可愛くて安い茶色クラフト紙の活用例を一例としてご紹介いたします!
茶色クラフト紙袋も店舗様からの問い合わせが多く、お菓子屋さん、アパレル関係、雑貨屋等のお店からご相談いただきことが多いです。
店舗様で人気の紙袋の組み合わせは
「茶色クラフト紙 + 紙紐・スピンドル紐・サテンリボン」等の紐の組み合わせです。
デザインと紐の組み合わせ次第で可愛い・かっこいいショッパーを作ることができ、お店の個性を発揮していただけます!!
特に人気があるのは「茶色クラフト紙 + 紙紐 又はスピンドル紐」です。
茶色クラフトを選ぶ理由の1つにコスト的に安いことがあるため、リーズナブルな紐は大人気!
茶色クラフト紙は、元の紙色を生かして1色印刷のお客様が多い紙素材です。
印刷に関しては紙色の茶色に印刷色が影響されてしまうこともあり、黒の一色印刷でのご依頼をよくいただいております。
また、全面にベタ印刷でロゴ部分のみを「白抜き」するお客様もいらっしゃいます。
文字やロゴ部分だけ印刷せずに残すことで、ベタの1色印刷で2色印刷と同じような見た目になります。
ロゴ部分は茶色クラフト紙の生地色が残ります。
白抜きをする場合には明るい色ですとロゴが目立たないため、濃い色(黒や紺色など)でベタ塗り印刷する場合が多いです。
紙袋の内側は茶色いのでナチュラルな印象も保てて、表面はインパクトがある紙袋に仕上がります。
可愛らしい個性的な袋にしたければ「サテンリボン」との組み合わせが可愛いです。
マッチするのだろうか?と心配な方。
マッチするんです!実績紹介にもございますので一見の価値あり。
茶色クラフト紙はナチュラルな素材です。そのため紐の存在感が強く浮いた印象を与えてしまうため、光沢のある「パイレン・ツイストコード」との相性はあまり良くありません。
低コストでナチュラルなイメージを演出できる茶色クラフト紙
製造方法やメリット、活用方法などをご紹介いたしました。
これから紙袋を作りたいとお考えのお客様のために、茶色クラフト紙を選ぶためのポイントをまとめますね。
- 出来る限り、紙袋のコストを抑えて安く作りたい
- お店やブランドなどのイメージに合わせて、ナチュラルでエコな紙袋にしたい
- あまり、重いものを入れない
以上に当てはまる場合には、茶色クラフト紙で紙袋の素材は決まりと言っていいでしょう。
ただし、印刷についてはこれまでにも述べてきたように茶色い紙色に影響を受けやすいのでご注意ください。