紙袋印刷ブログ

クラフト紙袋のオリジナル印刷方法を徹底解説!

  • :2018年10月22日

クラフト紙での紙袋製作について紹介します!

今回は素材にクラフト紙を使用した紙袋のオリジナル印刷についてお話します。

原料となっていいる木のそのものの味を活かせるクラフト紙は、人気の高い素材です。

しかし、クラフト紙は印刷するにあたり注意すべき点がいくつかあります。

今回はクラフト紙の紙袋のメリットや注意点について、実績なども交えながら詳しくご紹介いたします。

未晒クラフト紙・晒クラフト紙はこんな素材です!

早速ですが、クラフト紙とはそもそもどのような素材かご存知でしょうか?

クラフト紙は、簡単に言うと「クラフトパルプ」と呼ばれる木材のチップを原料にして作られる紙です。

強度的に優れていて、やぶれにくく丈夫です。

紙袋製作におけるクラフト紙は、主に2種類あります。

 

①未晒(茶色)クラフト紙
②晒クラフト紙

 

です。

①未晒(茶色)クラフト紙の特徴

まずは、未晒クラフト紙についてご紹介いたします。
未晒クラフト紙

未晒クラフトは、周りを見渡すといろんなところで使われている素材です。

身近なところでは米袋や梱包紙に使われています。

「未晒クラフト」という名前ですが、「未晒し」とはその名の通り晒していないということです。

つまり「薬品で脱色していない」「染色加工を施していない」という意味です。

晒していないということもあり、生地本来の茶色が残っています。そのため、「茶色クラフト紙」とも呼ばれています。

また、表面の手触りは少しざらざらとしています。

未晒クラフトは、オリジナル印刷を施した紙袋としても幅広く使われています。

例えば、スターバックスの紙袋も未晒クラフトで製作されています。

②晒クラフト紙の特徴

お次は、晒クラフト紙についてです。
晒クラフト紙

晒クラフト紙は、その名の通りクラフト紙を晒したものです。

薬品で脱色したクラフト紙のため、紙の色は白色をしており、茶色クラフト紙と比べて滑らかな手触りになっています。

強度に関しては、晒している分、未晒クラフトと比べて少し劣ってしまいます。

しかし、印刷用紙に比べると強度は十分あるので、晒クラフトの強度が弱いせいでトラブルになることは有りません。

「重いものを入れるので心配……」であれば、海外製作の場合は厚みを変更することも可能です。

レレカでは、晒クラフトはお菓子屋さんや、デパートに入っている店舗様からの問い合わせが多い素材です。

クラフト紙でオリジナル印刷を施す際のメリット・デメリット

ここからは、紙袋製作でクラフト紙にオリジナル印刷を施す場合のメリット・デメリットを紹介します。

まずは未晒し(茶色)クラフトです。

未晒クラフト紙(茶色クラフト紙)に印刷する場合のメリット

メリット①:晒クラフト紙・コート紙に印刷をするよりも製作コストを抑えてリーズナブルに製作できます

晒クラフトように晒す作業がない分、手間がかからないため、コストを抑えることができます。
人気の素材「コート紙」よりもリーズナブルに製作できるので、価格重視の方にはお勧めの素材です。

メリット②:原料の素材感が、他にない色味や風合いを演出してくれます

未晒クラフトでの製作を希望されるお客様は、素材重視で選ばれる方も多いです。
紙を晒さないことにより、原料である木材の素材感がそのまま残ります。
そんな未晒クラフトの特徴を活かした紙袋も多くあります。
例えば、スターバックスコーヒーの紙袋は、茶色クラフトに緑色の印刷が施されたシンプルなデザインです。
シンプルでも非常にお洒落に仕上がっているのは、素材そのものをクラフト紙だからこそなせる業なのではないでしょうか。

 

未晒クラフト紙(茶色クラフト紙)に印刷する場合のデメリット

デメリット①:紙自体が茶色いので、印刷色が紙色の影響を受けやすい

ここが印刷するうえで、デメリットでもあり、注意点でもあります。

レレカサンプル紙袋の茶色クラフト印刷

黒い紙に黒文字を印刷しても見えにくいように、未晒クラフト紙は茶色のため、印刷色によっては影響を受けてしまう場合があることに注意しなければなりません。

未晒クラフト紙の場合、特に影響を受けやすい色は、「薄い色」「明るい色」です。
スターバックスの印刷色は、濃い緑のためはっきりと印刷されています。
茶色クラフト紙に印刷する場合は、できるだけ濃い色を選ぶことをお勧めします。

デメリット②:紙の厚みがコート紙よりも薄い

未晒クラフト紙は一般的な厚みが120㎡/gです。コート紙の一般的な厚みは157㎡/gのため、厚みはややコート紙に劣ります。
強度は十分にありますが、気にされるお客様は海外製作にすることで厚みを変更できます。

 

晒クラフト紙に印刷する場合のメリット

メリット①:コート紙よりもコスト的に安く作ることが可能!

未晒クラフト・晒クラフトどちらにももいえることですが、基本的にクラフト紙はコート紙よりも価格を抑えて製作することが可能です。

メリット②:素材が白いため、フルカラー印刷にも適している

もともとの生地が茶色い未晒クラフトは印刷が影響を受けやすいですが、晒クラフトは生地が白色のため、未晒クラフトよりも影響を受けにくいと言えます。
また印刷色もコート紙には劣りますが、綺麗に印刷されます。

メリット③:ナチュラルな風合いのため優しい風合いがでている

こちらも未晒クラフト紙同様です。価格を抑えて製作が可能というメリットに加えて
ナチュラルな雰囲気のある可愛い仕上がりになることが晒クラフトのメリットです。

 

晒クラフト紙に印刷する場合のデメリット

晒クラフトのデメリットですが、こちらもほとんど未晒クラフトと同じです。

デメリット①:晒クラフト紙は紙表面が凸凹しているために少し色が沈む

晒クラフトに印刷を施すと、コート紙への印刷に比べて少し色が沈みます。
この晒クラフト特有の色の沈みや風合いを求めている方もいらっしゃいますので、人によってはメリットにもなりうるのですが、「印刷重視できれいに印刷したい」という方にはコート紙での製作をお勧めします。

デメリット②:紙の厚みがコート紙よりも薄い

こちらは、未晒クラフトと同じデメリットです。
晒クラフト紙も一般的な厚みが120㎡/gです。コート紙の一般的な厚みは157㎡/gのため、厚みはややコート紙に劣ります。

 

クラフト紙で製作する際の注意点

クラフト紙に印刷を施す場合、気を付けなければならないことがあります。

それは「ニス引きやPP加工を施さなければ、色移りしてしまう可能性がある」ということです。

ベタ塗り印刷という紙袋の表面積の大部分に印刷を施した際に、色移りは起こりやすいです。

もちろん、面積が小さくても色移りが起こらない保証はないので、ニス引きやPP加工をすることをお勧めします。

ニス引きとは?
印刷面に樹脂液を塗る加工のことです。ニス引きのいいところは、クラフト紙の素材本来の風合いを残すことができます。
ニス引きをすることにより、用紙の風合いを保ったまま耐摩擦性、耐水性など色移りを防ぐ効果があります。
PP加工とは?
紙袋の表面にポリプロピレンフィルムというフィルムを施すことにより、印刷の保護効果があり、雨が降っても表面の印刷に影響はありません。
ニス引きよりも強い加工法を言えます。

表面加工を施すと、見た目が変わり、クラフト紙の風合いは損ねてしまうため、風合いや質感を重要視されている方には、あまりお勧めできません。

クラフト紙に印刷する際の印刷方法は?

紙袋に印刷する際の方法は、一般的に「オフセット(平版)印刷」という方法で印刷を施します。

 

オフセット印刷の仕組みは、印刷の元となる版から、インキをブランケットなどの中間転写体に転写(OFF=離す)して、紙などの素材に印刷(SET=付ける)します。

版からそのまま紙に直接印刷しないのが特徴です。

 

オフセット印刷

 

ちなみに、版の形状は平版を使用しており、凸凹しておりません。

平たい版でも印刷ができる理由は、版の表面の性質を変えているからです。

版には水をなじませやすい部分と、水をはじく部分が作られており、版面に水を付けると、水をはじく部分には油であるインキがのります。

次のステップで、版からブランケットにインクを移す際には、インキが転写され、紙に印刷できます。

 

これがオフセット印刷の仕組みです。
紙と版が直接ふれ合わず摩耗が少ないため、大量かつ高精細な印刷が可能です。
写真やカラーの再現性が高く、チラシや雑誌、カタログといった品質が重視される印刷物に適した印刷方法です。

レレカで製作したクラフト紙の紙袋を紹介します!

クラフト紙で製作した紙袋がどのような仕上がりになるのか、気になる方もいらっしゃると思います。
そこで、レレカで製作させていただいたクラフト紙素材の紙袋の実績を紹介します!
クラフト紙を使用しての製作をお考えの方は、仕上がりイメージの参考になれば幸いです。

コストを抑えつつお洒落に!黒色で印刷をした未晒クラフト紙の紙袋

まず最初にご紹介するのは、経営コンサルティング会社様でご使用になられるクラフト紙袋です。

未晒クラフト紙の製作実績①

こちらの紙袋は、未晒(茶色)クラフト紙を使用して製作いたしました。

紙袋に文字がありますが、実はこの部分は印刷をされておりません。

もともとは茶色い未晒クラフトの紙袋全体に黒色で印刷を施し、文字の部分だけを黒の印刷を抜くことで文字を表現しています。

通常印刷色が増えるとコストもその分高くなります。

こちらの方法でしたら、色数も1色印刷での製作になりますので、コストを抑えつつ、お洒落な紙袋を製作することができる一石二鳥の印刷方法です。

こんなお洒落な紙袋だと街に持って出かけたくなりますね!

 

ちなみに、こちらの紙袋には、ニス引き加工を施しております。

ニス引き加工をすると衣類とこすれてしまっても色移りしにくくなるメリットがあります。

茶色クラフトは素材の中でも比較的価格を抑えて製作できますが、こんなにお洒落に仕上がるのであれば作ってみたくなるのではないでしょうか。

 
続いての製作実績はこちら!

重い物を入れても安心!ハンドル強化のクラフト紙袋

こちらは、アウトドア商品を入れられるご予定の店舗様の紙袋です。

未晒クラフト紙の製作実績②

紙袋の素材は、茶色クラフト紙を使用しております。
今回は何と4つのサイズで製作させて頂きました。
実は、こちらの紙袋は持ち手の部分に工夫がされている紙袋なのです!

 

例えば、紙の素材で未晒クラフトを使用される場合、ハンドル(=手持ちの部分のことです)は同じく茶色で合わせることが多いのですが、インパクトのある赤色を選ばれています。

 

また、紐穴の部分にオプションのハトメも取り付けられています。
ハトメとは、紐が通る穴の部分に付ける金具のことです。こちらを取り付けることにより、紐穴の強化になったり、一種のアクセサリーのように高級感が増します。
こちらの店舗様の紙袋ように、中に入れる商品がアウトドアの用品などの重いものの場合には、ハトメを取り付けている方が、重みで紐穴が千切れる不安もなくなります。

 
お次は、晒クラフト紙を使用した紙袋のご紹介です!

晒クラフト×アクリル平紐で印象に残るお洒落な紙袋に!

こちらの紙袋は、美容サロン様でご使用になられる店舗用紙袋です。

実績③

紙袋の素材は、晒クラフト紙を使用して製作しました。
晒クラフトは薬品で脱色しているため、生地が白色なのが特徴です。

 

こちらの紙袋もサイズ違いで2種類製作いたしました。
それぞれピンクとグリーンでストライプの線が入っていて非常にかわいくらしい印象を与えますね♪

 

お洒落ポイントはまだあります!ハンドルがアクリル平紐ということです。
アクリル平紐は、通常よく使用されるスピンドル紐などと比べると、平たく幅が広いのが特徴のハンドルです。
幅が広いので持ちやすい点もメリットですが、高級感のある印象を与えるのもアクリル平紐の特徴のひとつで、アパレルブランドさまの紙袋などのハンドルにも使用されることが多いです。

 

デザインだけでなく、ハンドルにもこだわることで、全体的に印象に残る紙袋になっています。

4色フルカラーも綺麗な仕上がり!和風テイストにもピッタリな晒クラフト紙袋

最後にご紹介するのは、明治時代から操業している老舗釜めし屋様の店舗用紙袋です。
実績④
こちらも晒クラフト紙で製作しました!
ナチュラルな風合いのクラフト紙はまさに「老舗」という響きにぴったりな素材ですね!

 

こちらの紙袋は、4色フルカラーで製作しています。
同じクラフト紙でも、未晒クラフト紙(茶色クラフト紙)は、もとの生地の影響を受けやすいので、ここまできれいには印刷できないかと思います。
晒クラフトならフルカラー印刷でもきれいに仕上がります。
晒クラフトのナチュラルな風合いとデザインの相乗効果で素晴らしい仕上がりとなりました。

 

いかがでしたでしょうか?
クラフト紙本来の色である茶色や白色を活かしたシンプルデザインも素敵ですが、工夫次第で様々な印象の紙袋が製作できます。

~まとめ~

今回はクラフト紙を使用した紙袋製作の注意点やメリットをお話させていただきました。

まとめると、クラフト素材の紙袋にはこのような特徴があります。

クラフト素材紙袋の特徴
  • クラフト紙には未晒し(茶色)クラフト紙晒クラフト紙がある。
  • クラフト紙は、コート紙よりも価格を抑えて製作することができる。
  • 未晒クラフト紙に印刷する場合は、生地の影響を受けやすいため注意が必要。
  • クラフト紙への印刷は基本的にオフセット印刷で行われる。

印刷する上での注意点もありますが、ナチュラルな風合いのクラフト紙袋は味があってシンプルな印刷でもお洒落に感じます。
今回の記事をぜひ参考にして、気持ちよく紙袋製作に進んでいただけると嬉しいです。


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